からくり箱とは
「からくり箱」は箱根小田原地方で作られてきた伝統工芸品「秘密箱」をもとに、
職人たちの自由な発想で作られている仕掛けのある箱です。
形もさまざまなら、開け方もさまざま。
押したり、振ったり、回したり…。
手に取っていろいろ試してみて下さい。
例えば、からくり箱『サイコロ』は、こんな手順で開きます!
からくり箱のあゆみ「秘密箱」から「からくり箱」へ
江戸末期より箱根が観光地として発展する中で、様々なアイデアをこらした「お土産」が作られてきました。
そのひとつが約120年の歴史と伝統を持つ「秘密箱」。
箱根湯本の指物職人、大川隆五郎によって考案されました。
秘密箱の原型・大川式秘密箱
寄木細工の施された現在の「秘密箱」に比べると、とてもシンプルですが、箱の側面を順番通りにスライドさせて箱を開ける「秘密箱」の特徴を備えています。
現在の秘密箱
その後「秘密箱」は箱根の豊かな森林資源と、多くの職人の卓越した木工加工の技術によってさまざまな工夫が積み重ねられ、現在の様式が確立しました。
箱根のお土産として親しまれ、海外にも多くのファンがやコレクターがいます。
多様なからくり箱
そんな「秘密箱」の魅力を受け継ぎつつ、職人たちの自由な発想で作られているのが「からくり箱」です。
形が箱を開くヒントになっている作品、更に仕掛が発展した作品など、様々な年代の「からくり箱」職人がより豊かな表現を追求しています。
「からくり箱」は今日も新しい発展を続けています。