からくり通信
2000年11月28日
第10号

■トピック■ 銀座松屋・NYで新作発表会/からくり教室/からくり館

●展示会を通じて、新しいからくりが次々と登場!



can.jpg (3325 バイト)kiritigae.jpg (4684 バイト)opentop.jpg (2547 バイト)panepane.jpg (3425 バイト)

kazaridana2.jpg (3922 バイト)burr-w.jpg (3697 バイト)recycling-1.jpg (3134 バイト)jacket.jpg (3948 バイト)

recycling-2.jpg (2824 バイト)sanndann.jpg (4319 バイト)tenntoumushi.jpg (2390 バイト)

aji.jpg (2847 バイト)w-secret.jpg (3016 バイト)crush.jpg (3252 バイト)

cassiopeia.jpg (2279 バイト)yabane.jpg (4695 バイト)s-cubi.jpg (2359 バイト)

 

●銀座松屋デパート・NYで新作発表会

 からくり創作研究会は、8月2日〜14日の約2週間、銀座松屋デパートで第2回目となる新作発表会を開催し、大成功をおさめました。ご来場頂いた皆様、ありがとうございました。また研究会は、現在ニューヨークのカトナミュージアムにおいて、新作発表会を開催中です。今回の通信でもご紹介していますが、こうした発表会を通じて、新しいからくり作品が、次々と登場しています。

10-matuya.jpg (122392 バイト)

松屋での新作発表会


10-ny.jpg (314127 バイト)

新作を展示中のカトナミュージアム



●からくり教室・こどもたちは熱心に参加

10月27日〜29日の3日間、小田原アリーナにおいて小田原・箱根木製品フェア2000が同実行委員会の主催で開催され、この中で、からくりの展示とからくり教室が行われました。研究会は教室の講師として参加。参加者とともに作品作りを楽しみました。からくり教室は初めての試みでしたが、こどもからお年寄りまで参加者はとても熱心でした。作った作品は「たたきの箱」。準備していたキッドを、講師の説明を聞いたり仕掛の動きを確かめたりしながら組み立てました。特にこどもたちは、作品を持ち帰れることもあり、友達や家族に見せるのを楽しみにしていたようです。きっと、家や学校でみんなに自慢したに違いありません。今回の教室は、研究会としても貴重な経験でしたが、何より、多くの方がからくりに親しんでくれて本当に良かったと思います。

●名古屋でからくり展(2003年夏)/からくり館を目指します!

 少し先の話ですが、2003年の夏休みに、名古屋市科学館においてからくり展を開催することが決まりました。大きい展示会となる予定で、今後数年かけて準備を進めていきます。もちろん、新しいからくり家具も製作予定です。お楽しみに!また研究会は、からくり作品の常設展示や、新作の発表会などを開催できるからくり館の実現を目指しています。まだ具体的にはなっていませんが、これが実現したら、きっと、みんなが遊べる楽しい施設になることでしょう!(岩原)


からくり通信
2000年6月16日
第9号

からくり創作研究会・夏の新作発表会にぜひご来場下さい!
からくり創作研究会・新作発表会
於 銀座松屋デパート7階
2000年8月2日(水)〜14日(月)

●銀座松屋デパートで新作発表会

 この夏からくり創作研究会は、銀座松屋デパートにおいて第2回目の新作発表会を開催します。今回の日程は約2週間です。さらに新しい作品を準備して、皆様のご来場を心からお待ち申し上げております。

●約60点のからくりを普段からご覧頂けます!

 からくり創作研究会の作品を普段からご覧頂けるようになりました。これは、神奈川県工芸技術センター(1階)への展示が実現したものです。場所は、手っ取り早く来たい人なら、JR小田原駅からタクシーに乗ればすぐです。どなたでもご覧頂けます。展示作品は約60点。もちろん、実際に手にとって遊んだり、挑戦したりできる作品も多数用意しています。ぜひ、ご来場下さい。
 また、作品などについてより詳しい情報をご希望の方は、できる限り説明に伺いますので、担当の岩原までご連絡下さい。普段は、展示会場の近くでからくりを作っています。尚、ご来場の際は、開館時間等をよくご確認下さい。

展示会場:神奈川県工芸技術センター(1階)
開館:平日の午前9時から午後5時まで(土・日・祝日はお休みです)。
お問い合わせ先:岩原(電話0465−32−3631)までどうぞ。
(トップページに地図を掲載しておりますので、ご参照下さい。)

(岩原)

からくり通信
2000年4月10日
第8号

(第8号には、2000年3月の新作発表会の新作の写真、及びこのHPのアドレスを掲載しました。ここでは、重複しますので省略します。)

●新宿伊勢丹の新作発表会は大好評!

 去る3月23日(木)〜29日(水)、からくり創作研究会は、新宿伊勢丹デパートにおいて新作発表会を開催し、大好評を博しました。新作発表会にご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。

8-1(left).jpg (13947 バイト)
作品を前に会話もはずみました

8-2(right).jpg (10932 バイト)
会場は大勢のお客さんで大混雑

●次回は銀座松屋(8月2日〜8月14日)

次回の新作発表会は、銀座松屋デパートにおいて8月2日(水)〜8月14日(月)の日程で行います。私たち研究会は、今回の大成功をおさめた第一回の新作発表会をステップに、更に張り切って作品作りに励んでまいります。また、更に私たちは、秋以降は、ニューヨークでの新作発表会を予定しています。ますます元気なからくり創作研究会を、これからも応援してください!

(岩原)


からくり通信
2000年2月15日
第7号

新作発表会まであと1ヶ月余りとなりました。研究会は、早速1月にも例会を開き、作品作りを進めています。そしてその作品作りも、いよいよ大事な時期を迎えています。しっかり準備を整えて、皆様のご来場を心からお待ち申し上げております。

からくり創作研究会 第1回新作発表会
at 新宿伊勢丹
2000年3月23日(木)〜29日(水)

●夏は銀座松屋、そして秋はニューヨークに決定!

 私たち研究会は、伊勢丹に続き、夏には銀座松屋で新作発表会を開催します。そして更に、秋から数ヶ月間、ニューヨークでの新作発表会が決定しました。場所はニューヨークのカトナ美術館(Katonah Museum of Art)です。これは、パズル作品を展示する美術展(The Art of the Puzzle)における企画として実現したものです。詳細は追ってご報告しますが、私たちからくり創作研究会は、今後ますます張り切って新作作りに励んで参ります!

●今までのアイディアがどんどん形に

 1月の例会では、引き続き試作品を持ち寄って、新しい作品作りに意見を交し合いました。研究の材料としては、初めての「家具」も登場しました。新作発表会まであと少しと迫り、今までのアイディアがどんどん形になってきています。準備する立場ながらも、新作発表会が楽しみになってきました。

●「こどもたちにもからくりを教えてはどうか?」

またこの例会では、4月以降の活動のことも話し合いました。すでに研究会は、今回の新作発表会に続き夏にも展示会を計画していますが、この話し合いでは、こうした活動に加えて、研究会の成果を小田原や箱根の地元に還元するような活動をしてはどうか、という意見が出されました。そしてその例として、こどもたちに「からくり」の楽しさや簡単な作り方を教えるのはどうか、という意見があげられました。

●皆様のご意見をお寄せください

 研究会は、こうしたことも視野に入れて、「からくり」をテーマに何ができるかを模索しながら活動を進めていきます。「研究会にこんなことをしてほしい」というものがありましたら、ぜひご意見をお寄せください。

●研究会のメンバーがテレビで大活躍!

7-boat.jpg (7036 バイト)


 さて、話は変わりますが、去る1月27日、研究会のメンバー遠藤裕(ひろし)氏がTVチャンピオンの「木のおもちゃ職人選手権」に出場し、見事初代チャンピオンに輝きました。

●こどもたちが大はしゃぎ

 この番組、木の作品で遊んで大喜びするこどもたちの顔がとても印象的でした。実はこの選手権、沢山のこどもたちが審査員をつとめたのです。写真の「荒波のボート」も、こどもたちはおおはしゃぎで、ハンドルをがちゃがちゃと回し続けていました。テレビでも言われていましたが、テレビゲームやプラスチックのおもちゃに慣れている現代のこどもたちにとって、木のおもちゃやからくりは、とても新鮮なようです。

●「おもちゃ教室」をひらく職人も

 番組に出場した他のある職人は、こどもたち(親子)を対象に「おもちゃ教室」を開いていました。木の作品を作る材料を準備してあげたり、作り方を教えたりしていたようです。これは、「からくり」というテーマで開いても、面白い取り組みになるのではないかと思いました。



さて、第7号は以上です。この次は、新作発表会の会場でお会いしましょう。(岩原)


からくり通信
2000年1月1日
第6号

今回は、研究会がテレビで紹介された様子と12月の研究会の様子を紹介します。

●研究会がテレビで紹介されました

 去る10月21日、からくり創作研究会のメンバーがNHKのテレビに出演し、研究会の活動が紹介されました。番組では、亀井明夫氏のからくり箱が紹介され、研究会のメンバーである沖山英夫氏、二宮義之氏とともに「新しいからくりの工夫」について話し合う様子が放映されました。ナレーションでは「伝統を次の世代に伝えるには新しい工夫が必要だと考え…からくり創作研究会を発足…」、「メンバーは箱根・小田原の職人など十数人」、「この地方独自の技術を応用して、現代的でバラエティーに富んだからくり箱を生み出そうというのです」などと紹介されました。また「最近は、ホームページを使って、研究会の成果ですとか、メンバーが工夫した作品を紹介しています」とも紹介されました。そして番組の最後では、「からくり創作研究会っていうのが発足されたんですけれども、その発表会…からくり箱の展示会が、来年の春、東京で行われる予定なんですね。(『楽しそうですね』)勉強会の成果を発表されるということですから、楽しみにして頂きたいと思います。」としめくくられました。もちろんこの展示会は、既にお知らせしました、新宿・伊勢丹での新作発表会(2000年3月23日〜29日)です。

6-shuzai.jpg (7486 バイト)

「新しいからくりの工夫」を話し合う

研究会のメンバー(テレビ画面より)



●「どこに行けば『からくり』が見れますか?」
・・・・・「いやぁ、この辺には無いんですよ」

 この番組が放映された後には、「からくりを見たい」と、お客さんから数件問い合わせが入りました。あるお客さんは「小田原に行けばからくりが見れるだろう」と考えて観光案内所を訪れたようで、案内所の紹介で電話がかかってきました。そして電話口で「今、小田原駅にいるんですが、どこに行けば『からくり』が見れますか?」と聞いてきました。しかし、からくり作品集めた展示場はありません。仕方なく、そのお客さんには「展示してある所は無いんですよ」と断りの返事をしました。お客さんはがっかりして帰ったようでした。このような「からくりを見たいというお客さんがいるのに見れる場所がない」という状況は、私たちはとても残念な状況のように思います。

●「いいアイディアが出てくるね」

 12月14日の例会の前半は、前回とは別のメンバー二人が担当しました。二人とも自己紹介から始め、木工を始めたいきさつや自身の性格、得意分野、作りたいからくり等を話しました。「なぜ今になって自己紹介か?」ということですが、実はこれは、私たち独自の話し合いの進め方です。「お互いの性格や技術を知っていた方がいい意見を出し合える」というわけです。一人目の担当者は「まとまってない」と言いながらも試作品を持ってきており、これを元に仕掛を、形を、動きを、ジョークをどうするか等次々と意見が出され、1時間近くも多いに盛り上がりました。終了後、担当者は「みんなで意見を出し合うといいアイディアが出てくるね」と話していました。また「一人で考え込んでると一日かけてもアイディアが浮かばないこともあるのにね」との感想も出されました。二人目の担当者も「からくりではないんですが」と言いながらも作品を持ってきており、これを元にみんなで意見を出しあいました。
また、今回の例会ではこの後15分の休憩をとりましたが、実際には休憩などあってないようなもので、メンバーの作品を元に、ひっきりなしにやり取りが続いていました。

●今後の活動を話し合いました

 12月14日の例会の後半では、99年最後の例会ということもあり、これまでの活動をふまえながら、年明け以降、からくり創作研究会としてどんな活動を進めていくかについて話し合いました。ここでは「からくりを見たいというお客さんがいるのに、見れる所がないという状況はよくない」、「からくり作品を常設展示している所がほしいのでは」という意見が出されました。これについては「(研究会として)長期的目標は持った方がいいね」等の意見が出されました。そして、最後には「『からくりを見たい』というお客さんの要望にも応えていきたい」「新しい作品を作り出していくには、からくりをテーマとした作品の展示や、からくりに関するイベントが企画できるような拠点を作ることも必要だ」という意見にまとまりました。
 この話し合いを受けて研究会は、これまでと同様に新しいからくりの創作や展示会の開催などの活動を継続しつつ、今後、からくりをテーマとした拠点を作ることを視野に入れて活動を進めていきます。
(岩原)